圧送管路の優れた特徴のご紹介

1.管路レイアウトが自由です。

管路レイアウトの自由度が高いので、既設管路が輻輳するところや河川横断などでの配管も可能です。

2.建設費用が低廉となり、工期も短縮できます。

管口径が小さくなり、また地形に合わせて埋設深さを浅くできるので、建設費用が低廉となり建設工期も短縮できます。

3.耐震性が向上します。

強い管体と水密性の高い継手を用いることにより、管路の耐震性を向上させることができます。

4.段階整備が可能です。

2条化などの段階施工が可能なので、初期投資の軽減と早期供用ができます。

5.不明水の浸入がありません。

圧送に耐える継手や管材を用いるので、不明水が浸入することがありません。

6.実績

圧送方式は、送泥管、処理水送水管を含めて、下水道管路として数多くの実績があり、年間数百kmの圧送管が建設されています。

自然流下方式と圧送方式の一般特性比較

項目 自然流下方式 圧送方式
概要
  • 管路勾配を利用して下水を輸送する方式である。
  • 管路は下り勾配で布設する必要がある。
  • 埋設深さは一般的に深くなる。
  • 流入、合流に特別な検討は必要ない。
  • 長距離の送水幹線では、管の口径が大きく、埋設深さが深くなる。
  • ポンプ設備により下水を輸送する方式である。
  • 管路は地表勾配に合わせて布設できる。
  • 埋設深さは一般的に浅くできる。
  • 流入、合流は圧力的な整合が必要であるため検討を要する。
  • 流入、合流のない送水管路とした場合は、管径を小さく埋設深さを浅くできる。
計画
  • 地形的条件による制約が多く管路ルートの決定には十分な事前調査が必要となる。
  • 管の埋設深さが深くなる。
  • 流入、合流が自由にできる。
  • 管路の屈曲部、合流部などにマンホールが必要である。
  • 管には圧力がかからないため管体強度、継手水密性はあまり要求されない。
  • 地形的条件による制約が少なく管路ルートはある程度自由に決定できる。
  • 管の埋設深さは浅くできる。
  • 流入、合流には圧力上の検討が必要となる。
  • 管路の屈曲部、合流部等にマンホールは不要である。
  • 管に圧力がかかるため管体強度・継手水密性の大きい管材が必要となる。
  • ポンプ設備が必要となる。
施工
  • 管口径が大きく埋設深さが深いため土木工事は大規模となる。
  • 建設工期が長くなる。
  • 管路勾配が輸送能力に大きく影響するため、施工管理が重要となる。
  • 点検用マンホールが多数必要となる。
  • 既設管の横断は基本的に不可であり、相手の管を切り回す必要がある。
  • 管口径が小さく埋設深さが浅いため土木工事は小規模となる。
  • 建設工期は短い。
  • 管路勾配は輸送能力に影響しない。
  • 管路の途中に空気弁や排泥弁などの設備が必要である。
  • 既設管の横断は伏せ越し、上越しともに自由にできる。